連載 白い恋人たちへの応援歌[私の病院探訪記]・11
平安ないのちの終わりに祈る—救世軍清瀬病院ホスピス病棟
向井 承子
pp.1050-1053
発行日 1992年11月1日
Published Date 1992/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900750
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緑に囲まれ,生活の香りがする病院
東京・池袋から急行電車で20分ほど.清瀬の駅を降りると,緑の森に包まれた地域が広がる.かつて,結核などの感染症が猛威を奮っていたころの療養の地.澄んだ緑の大気をなによりも大切にしていた時代の名残の地である.
救世軍清瀬病院ホスピス.1990年に東京都で最初に認可された30床の緩和ケア病棟は,緑の森にくるまれるように静かにたたずんでいた.
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