連載 生体のメカニズム・2[感覚の生理]・2
痛みは生体の警報
大橋 俊夫
1
TOSHIO OHHASHI
1
1信州大学・第一生理学
pp.100-103
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900557
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患者さんが病院を訪れる動機の70-80%は,自分の体のどこかに痛みがあったり,あるいは痛みのために生ずる不安があったりすることだ,と言われています.病棟でもいろいろな形で痛みを訴えてくる患者さんがいますし,また,最近は癌性疼痛の緩和ケアに対しても関心が高まっています.
こういった背景を考えると,痛みの生理学を理解し,痛みの原因はどこにあるのか知っていなければ,医療や看護を行なうことはできない,と言っても過言ではありません.
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