特集 どうするMRSA対策
MRSA対策—私たちの看護部では
国立療養所村松病院看護部
大野 美佐子
1
1国立療養所村松病院
pp.895-897
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900477
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はじめに
医療施設では患者を感染の危険から守るためにすべての職員は感染予防の観点から行動する必要がある.特に医師と看護婦は共に感染防止の中心的役割を果たさなければならない.
最近,多くの病院でMRSAによる院内感染が,難治性感染症として大きな問題となっている.特に当病院(脳卒中リハビリテーション・胸部難病が特色)のように免疫能の低下した高齢者が多く入院している施設では,MRSAの院内感染は致命的結果をもたらすことになりかねない.このため早急な対策を講ずる必要に迫られた.対策の万全を期して全施設的体制の確立を行なうため,院内感染対策委員会が設置された.その活動の一環として看護部門が中心となり,MRSA管理基準を作成,具体的対策を実行した.
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