連載 忍冬のように[私が生きているということ]・17
縁と援助の中から
水上 學
1
1七里病院
pp.748-751
発行日 1991年8月1日
Published Date 1991/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900447
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縁は異なもの
縁——何という味わいのある言葉でしょうか.
「切っても切れない縁」「縁は異なもの味なもの」「良縁めでたし」という言葉をはじめとして,因縁,縁切り,くされ縁などという具合に,縁を人との結びつきの状態の変化に応じて使い分けすることができます.
「袖振り合うも他生の縁」という諺もあります.
産声をあげ誕生したばかりの赤fが,肉親をはじめ,出産に、7:ち会った医師や助産婦,看護婦との出会いで始まるように,私たちは誕生の瞬間から人々との出会いによって支えられていることを無視することはできません.
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