連載 それいけ!フレッシュナース[3階病棟の12か月]・18
患者の味方はナースだけじゃない
山本 絹子
1
,
藤田 悌子
,
西元 勝子
2
1兵庫県立厚生専門学院
2自治医科大学看護短期大学
pp.922-925
発行日 1990年9月1日
Published Date 1990/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900219
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病院の中で患者さんは,医師や看護婦の他にも多くの人たちに見守られながら生活しています.各種療法士,薬剤師,各種技師,栄養士,ボランティア,患者会や家族会の人たち…….これらの人たちはお互いに連絡を取り合いながら,それぞれの立場から違った関わりをしています.一様に「1日も早く病気を治して元気になってほしい」との願いを込めて.そこで今回は,看護婦はこれらの人たちに対して,どのように働きかければよいかを考えてみましょう.
まず,人間が生きていくための原動力となる「食」です.「食」に関しては,当然ですが栄養士,調理師が患者さんの栄養を考え,おいしく楽しんで食べられるようにと活躍しています.しかし,患者さんの中には身体的苦痛や悲しみ,不安,食物の味付けの制限等で「食べられない,食べてもおいしくない」という人が少なくありません.
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