連載 それいけ!フレッシュナース[3階病棟の12か月]・17
付き添えば疲れるんです
山本 絹子
1
,
藤田 悌子
,
西元 勝子
2
1兵庫県立厚生専門学校
2自治医科大学看護短期大学
pp.818-821
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900196
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付き添っている人の1日は,慌ただしく始まります.自分の洗面や着替えもできず,トイレに行くのも大急ぎで……,そして患者さんの訴えを聞きながら,身体を拭いたり食事や排泄の世話をしているうちに,あっというまに1日が終わります.慣れない環境の中で緊張が続き,ゆったり身体を休める場所や時間もない,「少し休みたい」と思っていても,看護婦にはなかなか言い出せない,そんな日々を送っているのです.
付き添っている人の中には「できることは少しでもこちらで世話をしたい」「何回も看護婦さんを呼ぶので迷惑をかけるから」という家族の希望や,「不安だから誰か傍にいてほしい」という患者さんの希望で来ている人がたくさんいます,しかし,「患者さんや家族の希望で付き添っている」からといって,看護婦が付き添いの生活を無視してもいいことにはなりません.
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