連載 米国の医療現場見てある記・2[Forbes Hospice(ピッツバーク)]・2
ホスピスにおけるナースの役割
中山 康子
1
,
的場 元弘
2
,
田中 亮
3
1淀川キリスト教病院ホスピス病棟
2北里大学病院麻酔科病棟
3北里大学医学部・麻酔学
pp.490-493
発行日 1990年5月1日
Published Date 1990/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900127
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前回は,ここのホスピスプログラムのアウトラインをお伝えした.さまざまな職種のスタッフが末期患者とその家族を支えるために,このプログラムに参加していたわけだが,今回はその中のナースの役割について,日本のホスピスで働く者の私見も交えてリポートしたい.
「ホスピスケアの基盤は看護である」と言ったのは,近代ホスピスの創始者でありナースとしての経験も持つシシリー・ソンダース医師である.ホスピスナースの立場にいる者としては,とてもうれしい言葉であるが同時にその責任の重さを感じずにはいられない.シシリー・ソンダースの言葉を胸に抱きながら,アメリカのホスピスでのナースの役割をみてみたい.
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