連載 ワットさんのペーシェントロジィ[今,患者が主役の時代]・23
Nurses, Be Ambitious[1]
ワット 隆子
1
1あけぼの会
pp.180-183
発行日 1990年2月1日
Published Date 1990/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900056
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Sharp Tongue
2年間にわたる私の連載も余すところあと2回,今回と次回で終わる.少しさみしい.それというのも最近になってようやく手応えを感じ始めているからだ.9月末と11月初めのナースのシンポジウムにシンポジストとして招かれたが,その両方共,連載を読んでいたナースの強力な推せんによるものだったという.どうしても,あのワット先生を呼んでほしい,と頼み込んだのだそうだ.エライ!こういう人は人を見る眼があるんだなあ.
そして極め付きは,ワットさんが参加するシンポジウムだということだけで,鹿児島から独り飛行機に飛び乗ってきたという46歳のナース.連載を愛読していて,「生きていく姿勢に共感を覚え,ぜひ一目お目にかかりたいと念じていた」という.よしよし,こんな人は最高にエライ.彼女は,私の話すのを聞いて,「文章と実像とが一致して感じられ,感激し,興奮して」お国へ帰ったという.私の方が感激して,彼女の飛行機代片道分は私が持つべきだったのではと気になっている.他にも,編集部宛に数回ラブコールを送ってくれている富山県のナースもいる.
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