研究と報告
小児肘関節抑制装具の工夫
吉田 真理子
1
,
寺脇 世利子
1
,
餅 麻美
1
,
依岡 由喜
1
,
成田 良子
1
1近畿大学医学部付属病院形成外科病棟
pp.70-73
発行日 1990年1月1日
Published Date 1990/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900034
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はじめに
当院形成外科病棟において,年間乳幼児の占める入院数は109名(過去3年間の平均数)である.その内,顔面疾患・多合指症などの肘関節の抑制を必要とする児は59名である.上記疾患の手術後,創の安静を図り二次感染の予防のために指しゃぶりや,指が創に届かないことが重要である.
従来はアルフェンスシーネと包帯で抑制を行なっていたが,着脱に手間がかかる,固定が悪い,創の安静保持ができない,その上に弾力包帯や絆創膏が余分に使われるなどの問題点が挙げられた.
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