連載 医療機器とともに学ぶ―カラダのしくみ・14
人工呼吸のはなし②
堀川 由夫
1
Yoshio Horikawa
1
1西神戸医療センター麻酔科
pp.62-67
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101443
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人工換気も、初期は体外陰圧式換気から始まりましたが、現在の人工呼吸療法はほとんどが挿管を伴う陽圧強制換気です。そこで今回は一般的な人工換気モードであるCMV(Continuous mandatory ventilation:持続的強制換気)またはA/Cモード(Assisted/Controlled mechanical ventilation:補助換気/機械的強制換気モード)、SIMV(Synchronized intermittent mandatory ventilation:同期式間欠的強制換気)、PSV(Pressure support ventilation:圧支持換気)について解説します。
この分類のなかに、みなさんが日常的に目にする人工呼吸器の換気モードであるCPAP(Continuous positive airway pressure:持続的気道陽圧)が含まれていませんが、これは本来、機械的強制換気を行わないモードであり、近年はこのモードを拡大した補助換気(二相性気道内圧式換気:BiPAPなど)が頻用されるようになってきていますので、今流行の二相性換気モードとあわせて次回に解説します。
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