連載 世界の感受の只中で・20
同一性
天田 城介
1
1立命館大学大学院先端総合学術研究科
pp.1076-1082
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101365
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「本書の主要な主題の一つは,われわれがなすべき理由を持つことに関する一群の問題である.そのうちのあるものは道徳理論であり,他のものは合理性に関する理論である./われわれは個別的な人間(particular people)である.私は私の生を生き,あなたはあなたの生を生きる.これらの事実は何を含んでいるのか? 私を生涯を通じて同一人物たらしめ,そしてあなたと違う人物たらしめているのは何か? そしてこれらの事実はどこが重要なのか? 個々の生の統一性,そして別々の生の間の相違,別々の人格の間の相違はどこが重要なのか? これらの問題が本書のもう一つの主要な主題である./私の二つの主題である,理由と人格は密接に関係している」(Parfit 1984=1998:iii)
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