連載 トラウマ日本論・1【新連載】
思春期化する日本と医療問題
内田 樹
1
,
名越 康文
2
Tatsuru Uchida
1
,
Yasufumi Nakoshi
2
1神戸女学院大学文学部
2名越クリニック
pp.1000-1005
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101347
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慢性的な医師・看護師の不足による地域医療の崩壊や医療訴訟の急増など、暗い話題の多い昨今の医療界だが、日本社会全体に目を向けてみると、それ以上に深刻な問題がずっしりと横たわっている。
歯止めのかからない自殺者の増加、少年犯罪の急増、企業のモラルハザードなど、あたかもすべての問題が深いところでつながりあっているかのようだ。とはいえ、暗い話ばかりをしていても始まらない。現場の人間は、自分の持ち場で「今」を生きていくしかない。気鋭の論者、内田樹、名越康文の2人が、先の見えない時代に「今を生きる」処方箋を導き出す。
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