特集 病棟でこれをやると退院はうまくいく
退院支援に役立つ医療制度の活用術
村上 紀美子
Kimiko Murakami
pp.860-863
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101329
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準備のない早期退院の悲惨
「いま在宅は,ターミナルの方がこれでもか,これでもかというくらい退院してきています.本当に悲惨で,これからの医療を考えるととても不安です」
これは,とある訪問看護ステーションの所長の悲鳴.ここは訪問スタッフ20人以上,夜間も臨時訪問が可能で,ケアもしっかりしているので,近くの大学病院からがん末期,術後,ターミナルなど難しい状況の患者が送られてきます.高度な医療管理が必要な状態で,入院中にひととおり説明を受けてきた患者と家族.でも,いざ退院して来ると,その日からSOSです.訪問スタッフは大急ぎで駆けつけ,患者と家族でやっていけるようなケアと在宅サービスを苦心惨澹して組み立て直しています.
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