解説
多発性硬化症治療のいま―第23回ECTRIMSを取材して
中山 あゆみ
Ayumi Nakayama
pp.142-145
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101204
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多発性硬化症の世界最大の学会,ECTRIMS
視力障害や手足のしびれなど,全身のさまざまな場所に神経症状が現れ,再発と寛解を繰り返しながら進行していく多発性硬化症(Multiple Sclerosis;以下,MS).再発を繰り返せば車椅子生活になる場合もある難病だが,このほどチェコ共和国プラハで開催されたMS世界最大の学会・欧州MS症治療研究委員会第23回大会(European Committee for Treatment and Research in Multiple Sclerosis;以下,ECTRIMS)では,早期治療を行なえば障害も軽減し,進行を4割遅らせるという臨床試験の結果など,最新情報が報告された.ここではECTRIMSで発表された最新情報とともに,今後MS患者の増加が予測されている日本の臨床現場で求められるMS治療にかかわる情報をまとめた.
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