特集 ナースが患者の性に向き合うとき
乳がん患者のセクシュアリティへの介入―当科の看護師の取り組み
小野 菊世
1
Kikuyo Ono
1
1国立病院機構九州がんセンター
pp.108-112
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101198
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はじめに
近年,乳がん診療の急速な進歩にともない,最新のエビデンスに基づいた治療が患者個々に応じて行なわれている.われわれ医療者は,患者が治療を受けるなかで,治療にともなう副作用を最小限に抑えながら日常生活を送れるよう支援し,「患者のQOL」を高める援助を考え医療や看護を実践する必要がある.
「患者のQOL」を考えたとき,生活の一部であるセクシュアリティへの介入は重要であり,大きな課題である.当院乳腺科(以下当科とする)では,2004年より,看護師が臨床で行なうセクシュアリティへの介入について検討を重ねながら取り組んでいる.そこで,これまで行なってきた取り組みについて紹介し,今後の課題について考えたい.
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