巻頭カラー連載 EYE EYE
言葉が通じることの安心感―平塚市民病院で始まった医療通訳の導入
pp.594-595
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101035
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外国籍住民が多い神奈川県平塚市では,以前より医療通訳の必要性が叫ばれていました.やがて,遠い伊勢原市や大和市などの通訳がいる病院に行かなくとも安心して医療を受けるため,医療通訳導入の署名活動が始まり,「多文化共生」の追い風にのって,平塚市民病院にも今年の4月より,NPO法人多言語社会リソースかながわ(MICかながわ)から定期的に医療通訳が派遣されるようになったのです.
医療通訳者には,実践を前提とした医療用語の習得,ロールプレイが必要です.通訳の内容は,医療費の支払の問題,病室でのマナーの問題,また生活相談にまで発展することもあります.定期的に勉強会を行なっているMICかながわに依頼することで,条件が整ったうえ,相場としては低価格でサービスを受けることができるようになりました.
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