連載 日常看護のブラッシュアップⅡ 改良と変革・2
心筋梗塞になっちゃった.どうしよう…
菅原 みち子
1
,
飯田 美世子
1
,
多田 節子
1
,
根本 麗子
1
,
北川 洋子
1
1千葉県立佐原病院
pp.182-187
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100922
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急性心筋梗塞は,心臓の栄養血管である冠動脈が狭窄あるいは閉塞した結果,冠血流量が減少して心筋が虚血性壊死を起こすことによって発症する.突然の発症に加え,死に直結する疾患だけに,患者の不安は計り知れないものがあると思われる.そのため看護師には,専門的な知識と注意深い観察,迅速な対応等が望まれ,患者の苦痛を少しでも取り除けるよう看護することが求められる.また,クリニカルパス(以下,パス)は,チーム医療のなかで統一した看護を提供し,患者に希望を持った療養生活を送っていただくために,非常に効率的な方法といえよう.
循環器内科を中心に扱う当病棟では,冠動脈造影検査(CAG)・経皮的経管冠動脈形成術(PTCA)注1)の件数の増加に伴い,2000年度より心筋梗塞後のケア計画にパスを導入した.そして,患者が発症から退院までの病状と治療の経過を理解でき,退院後の生活を不安なく過ごせるように,患者指導の一環としてビデオを編集・作成し活用している.
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