連載 こんにちは患者会です
スティーブンス・ジョンソン症候群患者会
pp.608
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100747
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活動の特徴
スティーブンス・ジョンソン症候群は,皮膚粘膜眼症候群(SJS),中毒性表皮壊死症(TEN)と呼ばれる,薬の重い副作用です.主な症状は,薬を服用中(後)に高熱とともに皮膚粘膜に発疹や水疱が現れ,数日のうちに全身が焼けただれるというものです(写真).一命を取りとめても,多くの患者が肺や内臓,特に目に重い後遺症が残り苦しんでいます.毎年300-400人が発症し,死亡率は30%ともいわれます.
薬の種類を問わず,誰にでも発症する可能性があることが,この副作用の大きな問題です.特に抗生剤,解熱鎮痛剤,市販の総合感冒薬,抗てんかん剤などで多く発症していますが,今まで問題なく服用していた薬や,初めて服用する薬でも突然発症する場合もあります.
当会は1999年に発足し,患者同士の精神的ケア,一般への相談事業,国への要請等を積極的に行なっています.SJSを罹患し失意や不安を抱えている患者さんがいたら,ぜひこの会をご紹介ください.また,公共の救済制度として,「医薬品副作用被害救済制度」(TEL 03-3506-9411)があることも知っておいてください.
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