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―精神神経免疫学パートⅠ―マインド―ボディ(心と身体の連携)介入方法
Susan M. Bauer
1
,
渡辺 由佳里
Susan M. Bauer
1
1ダナ・ファーバーがん研究所フィリス・F・カンター・センター
pp.242-248
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100698
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訳者解説
「臨床がん専門看護雑誌(Clinical Journal of Oncology Nursing)」読者と「がん専門看護協会(Oncology Nursing Society)」会員を対象にした意識調査の結果,経験を積んだ臨床医と上級実践看護師(APN)が,がん患者のケアをするにあたって,精神神経免疫学の上級レベルの情報を求めていることが明らかになりました.本論文は著者のスーザン・バウアー―ウー氏がその要請に応えて精神神経免疫学を解説したもので,原文ではまず科学的根拠となる論理「Psychoneuroimmunology : Physiology」〔CJON,6(3),167-170,2002〕を,つづいて「Psychoneuroimmunology : Mind-Body Interventions」〔CJON,6(4),243-246,2002〕で臨床への応用を検討しています.今回,日本の臨床で活躍する看護師のみなさんにも,「精神神経免疫学」という看護ケアの科学的根拠ともなる新しい学問分野を,これらの翻訳をとおしてご紹介することにしました.本号では,原文ではパートⅡにあたりますが,あえて看護になじみのある「マインド-ボディ介入方法」という応用編を先にご紹介します.次号で,これらの介入方法を論理的に支える精神神経免疫学の生理学をわかりやすく解説しますので,ぜひ併せてお読みください.【渡辺由佳里】
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