特集 乳がん看護はトータルケアへ
専門性の高い看護師がもたらす乳がん医療の夜明け
田中 完児
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1関西医科大学外科(乳腺外科)
pp.1066
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100556
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従来の日本における乳がん医療の現場では,外科的に切除したり,化学療法で根治を図るなど,病変を取り除くことのみが重要視され,命が助かればあとはどうでもいいといった風潮がまかりとおっていた.しかし,ここに来てみんなが気づき始めたことは,どんな病気も心身ともに蝕むこと,よってその両者を治し(Cure),かつケア(Care)することが本当の医療だということである.
乳がんの領域では,このケアを充実させる方法の1つが,乳がんを専門とする看護師の存在である.ここでは,先駆的に取り組んでいる英国の乳がん看護専門看護師(Breast Care Nurse;BCN)を紹介したい.
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