特集 腹臥位療法のいま 実践・研究・根拠
意識障害患者を救うSims体位
植村 研一
1,2
1浜松医科大学(脳神経外科)
2医療法人社団弘慈会加藤病院
pp.552-555
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100463
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はじめに
最近,意識障害患者に対する「腹臥位療法」の重要性が再確認されてきていることは,患者のために誠に喜ばしいことである.筆者は1960年7月から米国で7年間,英国で半年間脳神経外科の臨床研修を受けて1968年1月帰国したが,欧米先進国で常識となっていたSims体位(半腹臥位療法)がまったく実施されていない日本の医療と看護の立ち遅れに大変なカルチャーショックを受けた.
ここでは脳神経外科医としての立場から,重症意識障害患者のケア向上のためのSims体位についての私見を述べさせていただく.
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