特別記事
―広がる看護師の活躍の場―医療コーディネーターに期待されること
嵯峨﨑 泰子
1
Sagasaki Yasuko
1
1日本医療コーディネーター協会
pp.839-843
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100365
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医療サービスを「提供する側」と「受ける側」の,立場の違いから生じる隙間.
その隙間を埋め,患者が自らの治療について意思決定できること,さらにはその決定を遂行できることを支援するシステムの1つとして注目されるのが医療コーディネーターです.
その活動が看護業務そのものと言われる理由を探ります.
医療コーディネーターとは,医療サービスを提供する側と医療サービスを受ける側の間に立ち,治療法,医療サービス,医療システム,医療倫理など,さまざまな面で「立場の違い」からできる隙間を埋める新しい形態の21世紀型医療ソリューションビジネスです(http://www.jpmca.net/).
私は,日本医療コーディネーター協会の代表理事を務めていますが,実は最初から医療コーディネーターになろうと思っていたわけではありません.若い頃から,学べることを学びたいという気持ちが強く,技術の習得,知識の習得を意識してきました.自分で変わっていかなければ,自分の学びたいことは得られない,というのが私の考え方の基本です.与えられたチャンスに挑戦し,時には体を壊すような働き方もし,看護師としては少し変わった道程を歩みましたが,それらがあったからこそ現在の自分がある,と思っています.
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