連載 ベッドサイドで活かせる―みんなの呼吸アセスメント②
「エア入り良好,肺雑なし」に潜む落とし穴
大利 英昭
1
1都立駒込病院看護部
pp.1156-1161
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100236
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臨床のどうして? その2
聴診音は明瞭だったのに……の謎
いつものように,検温時に寝たきりの患者さんを聴診しました.異常はなかったのですが,次の勤務帯で患者さんの呼吸状態が悪化してしまいました.私は何を見落としていたのでしょうか.
たぶん,検温のときにはもう出ていたと思うんですよね,呼吸の“頑張りサイン”.みなさんが検温のときに行なっている呼吸の観察は,聴診とSpO2(酸素飽和度)を測定しておしまい,というパターンがほとんどだと思います.でも,それだけでは変化の兆しを見落としてしまいます.必ずチェックしておきましょう,呼吸の“頑張りサイン”(表).
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