特集 看護が支える! 「安全」「確実」「安楽」ながん化学療法
ナースに求められるがん化学療法の知識と技術―治療計画の理解と,的確な投与管理のために
飯野 京子
1
1国立看護大学校
pp.778-782
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100177
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がん化学療法看護に必要なもう1つの視点
がん化学療法は,がん細胞の撲滅・減少をめざす抗がん剤など,抗悪性腫瘍薬による薬物療法である.抗悪性腫瘍薬は表1のように分類されており,近年はとくに分子標的療法の進歩が著しい.がん化学療法は,これらを含む広い概念として捉えられることもあるが,本特集では主に抗がん剤による治療を指す.
抗がん剤は,人体への細胞毒性が非常に強く,患者にはさまざまな苦痛がもたらされる.できるだけ少ない苦痛で,最大限の治療効果を得るために,また,患者の生活を長期にわたって支えるために,看護師にはどのような視点が必要だろうか.
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