特集 専門・認定看護師を活用して 深まるがん看護
―ホスピスケア認定看護師の立場から―患者・家族に寄り添いその人らしい生き方を支える
坪内 葉子
1
1群馬県立がんセンター看護部
pp.432-436
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100076
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はじめに
群馬県立がんセンターは県内唯一のがん専門病院であり,1969年の開院以来,地域におけるがん診療・がん看護の拠点としての役割を担っています.現在の規模は,診療科13科,病床数278床,病床稼動率90.3%,平均在院日数19.9日,1日外来患者数平均346人です.2005年には日本病院機能評価機構認定病院として評価認定を受けました.診断・治療と同時に緩和ケアの提供はがんセンターの重要な役割ですが,現在のところホスピスや緩和ケア病棟は設置されていません.
筆者は,県からの助成と職場の理解を得て認定看護師の教育課程を修了し,2000年からホスピスケア認定看護師(以下,ホスピスケアCEN)としての活動を開始しました.これまでは病棟が中心でしたが,現在は外来,そして緩和ケア支援チームでも活動しています.2005年からはリンパ浮腫外来でのケアも開始し,活動の幅は広がっています.ここでは,筆者が実践している緩和ケアについて,活動の一部を紹介します.
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