連載 糖尿病advanced care―合併症を持つ人へのアプローチ③
周術期の糖尿病患者への関わり
山田 栄実
1
,
大池 美也子
2
,
患者教育研究会
1名古屋記念病院看護部
2九州大学医学部保健学科
pp.267-272
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100047
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ねらい
周術期における糖尿病は,手術の可否や成否を左右する1つの要因とみなされ,主たる管理は医師や看護師に委ねられます.また,入院期間の短縮化が進む周術期看護では,退院後の生活を見据えた教育的関わりができる時間も限られてきています.しかし,周術期に携わる看護師は,糖尿病患者の手術体験を,生活習慣の改善につながる機会と捉え,積極的な教育的関わりに取り組むことが必要ではないでしょうか.
本稿では,肺切除術を受ける糖尿病患者の術前血糖コントロールを取り上げながら,周術期看護における教育的な過程と生活者として患者さんを理解することについて考えます.
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