特集 フィットネス出産準備教育
フィットネス出産へのアプローチ
産後のシェイプアップ—エクササイズの開始は早いほど効果的
湯澤 きよみ
pp.965-969
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903455
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
妊産婦体操はいいお産をするための心と体の準備教育を目的とし,スポーツにおける準備運動や整理運動の関係にも似ている。どのスポーツも競技の前後に行なうストレッチや身体能力を高めるエクササイズが重要であるのと同じように,妊産婦体操も妊婦体操という長いウォーミングアップによって,お産への自信と安心が培われ,意欲をもって本番の分娩を迎えることができる。分娩後はクーリングダウンにあたる産後の体操によって,子宮回復の状態をよくすることに役立つ。
母体が妊娠前の状態に戻る産褥期(6〜8週間)までが妊産婦体操の領域ではあるが,子宮復古はしても体重やスタイルが戻るまでには個人差が多い。また中高年以降に増える失禁や骨粗鬆症が産後のケア次第で予防できることなど,先々のことを考えると産褥期以降のシェイプアップ体操は非常に重要である。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.