特集 知っておきたい歯と口の健康
周産期女性の口腔管理
遠藤 圭子
1
1東京医科歯科大学歯学部附属歯科衛生士学校
pp.911-916
発行日 2002年11月25日
Published Date 2002/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902982
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はじめに
妊娠,出産による女性の身体や生活の変化は大きい。その上,わが子誕生への期待,出産に対する不安,戸惑いなど,複雑な精神状態が続くことにもなる。生活習慣の変化は,歯や歯肉などに問題が生じることにもなる。すべての者に,かならず起きるとは言えないが,歯肉に炎症が起きたり,う蝕が発生・進行することがある。
平成11年の歯科疾患実態調査報告によれば,国民の約50%は1日に2回は歯を磨き,3回以上磨く者も約20%いる。特に,清潔志向の強い女性は歯磨き回数も多く,その時期も昼食後を含む,“食後”が定着してきている。自分で自分の歯や口の健康を守るための習慣が身につき,実践されていることに他ならない。
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