特集 もっともっと助産婦に
助産婦に投げかけられているもの
高橋 弘子
1
1愛知県立看護大学看護学科
pp.50-53
発行日 2002年1月25日
Published Date 2002/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902800
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『だから日本に助産婦さんか必要です』からもらったパワーと課題
2001年4月に私は看護大学の教員になった。着任したのは開学7年目の県立の看護大学であるが,助産婦課程設置について検討中のところであった。ここ愛知県では,これまで県立の助産婦養成課程をもったことがなく,着任以来「出産が減っている時代に,なんで助産婦が必要なのか」という県担当者の疑問にどんな回答をすれば納得してもらえるのかと,考える日々が続いていた。
そんな5月の月曜日,学長から電話があった。電話は「助産婦さんを応援する本が出版されたと東京版の朝日新聞に出ているのを見たけど,愛知県でもその記事が出ましたか」というもので,学長の電話で『だから日本に助産婦さんが必要です』という冊子の発行を知ることができた。愛知県版の朝日新聞にはまだ載っておらず,学長から渡された切り抜きでこの冊子に対面ができたのだった。3月の時点ではまだ原稿募集中と聞いていたが,5月には早,立派な本にしてしまった若いお母さん達のパワーが輝かしく思われた。
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