グラフ
「あたたかさ」四半世紀!—「今求められている」病院を先取りしてきた姫路聖マリア病院
永田 希和子
,
岩下 守
,
学
,
本誌
pp.744-747
発行日 1988年8月1日
Published Date 1988/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923142
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JR姫路駅より車で約30分.川沿いの緑豊かな土地に姫路聖マリア病院はある.落ち着いた雰囲気を持ち花に囲まれたこの病院は,新病院として建設された1963年より既に四半世紀,現在各地で叫ばれている最新鋭のいわゆる「あたたかい病院」として働き続けてきているのだ.
西ドイツのミュンスターに総本部を持つ聖フランシスコ修道女会の経営による施設として,診療所の形態で開設されたのが1950年のこと.中国の病院で働いていたシスターたちが、戦後共産党の台頭で中国から日本に渡りわずか8床ではめられた.当時,言葉も満足に通じない田舎で献身的に働いたシスターたちの精神が,今も地域の住民に信頼される病院として生き続けている.
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