特集 婦人科がん患者のケア
婦人科ユーザからケアサイドへの熱き要望—医療環境を見直し,配慮ある応対を
わたなべ ゆうこ
pp.963-968
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902759
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混合病棟で患者か味わう苦痛とは
私は赤ちゃん雑誌出身のライターだが,子宮腺筋症を長く患い,体験を女性誌などに書くうちに,気がついたら医療分野のライターになっていた。患者グループなどの市民活動もしているので,常に一人の利用者として,医療について考えるクセがついている。
そういう立場で医療を見ていると,驚かされることが多い。先日も,産科と婦人科が分かれている病院は5%程度で,大半は混合病棟と聞き,ああやはりそうだったのか……と,心穏やかでいられなくなった。子宮を摘出した人や子どもを失った人たちが,出産し笑顔で過ごしている人たちと同じ病棟で過ごさなければならない状況は,どこへ行っても変わらないということか……と。
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