特集 婦人科がん患者のケア
婦人科がん患者のケアの実際
宗形 初枝
1
,
増子 孝子
2
,
佐藤 聡子
2
1太田西ノ内病院産婦人科
2太田西ノ内病院
pp.958-962
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902758
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混合病棟での助産婦の関わり
混合病棟で働く私たち多くの助産婦は,分娩室で,笑顔で「おめでとうございます」と産婦やご家族と赤ちゃんの誕生を喜びながら話をした後,急いで病室に戻り,心臓マッサージやエンゼルケア(死後の処置)を行なう。これが産科・婦人科の混合病棟の実態であり,日本の多くの施設でみられる光景かもしれない。
生と死,その両方を同じフロアで一度に体験する。これは,ケアにあたる一人の人間にとっては大きな戸惑いを与えられることであり,悩みやストレスとなる場面でもある。しかし,このような混合病棟での様々な体験は,助産婦として,あるいは人間としての成長につながっているようにも思える。
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