特集 婦人科がん患者のケア
婦人科がん患者になるということ
まつばら けい
1
1子宮・卵巣がんのサポートグループあいあい
pp.937-945
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902755
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「婦人科がん患者になる」ということはどういうことか,具体的イメージが湧くように執筆してほしいという依頼を,編集部より受けました。自らの子宮がん体験と「子宮・卵巣がんのサポートグループあいあい」(2000年5月発足,登録メンバー約1600人)の活動を通じて見えてきたことを書かせていただきます。
よい看護の基本は,患者の立場に立って考えられることであり,患者から「看護婦さん,どうして,そんなに私たちの気持ちがわかるの!」と言われる,共感性と想像力の高さが,看護職にとって最高のほめ言葉の一つとお聞きしているので,それに役立つことを願っています。また,女性医療従事者にとって,婦人科疾患は「明日は我が身」。「あいあい」の運営メンバー13人のうち3人は,子宮がん,卵巣がんを経験した現役の看護婦であることが,そのことを物語っています。
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