特別寄稿
新しい時代の到来を告げた日本遺伝カウンセリング学会の誕生
佐藤 孝道
1,2
1日本遺伝カウンセリング学会・日本遺伝カウンセリング学会第25回学術集会
2聖路加国際病院産婦人科・生殖医療センター
pp.889-891
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902743
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熱気に包まれた第25回学術集会(旧・日本臨床遺伝学会)
2001年5月25日(金)〜26日(土)の2日間,労働スクエア東京(東京・中央区)で日本遺伝カウンセリング学会第25回学術集会が行なわれました。参加者は約350名。初めて本学会に参加された方が半数以上を占め,コメディカルの参加も多く,会場は学際的な熱気に包まれました。
発表一般演題は60題,さらに6題の教育講演があり,26日最終日には夜9時まで熱心な論議が続けられました。教育講演では「遺伝と生命倫理」(松田一郎先生),「遺伝子治療の現状と展望」(島田隆先生),「チーム医療としての遺伝カウンセリング」(松本光子先生),「染色体異常のカウンセリング」(梶井正先生),「Nuchal translucency」(清水卓先生),「妊娠中の超音波検査とカウンセリング」(山中美智子先生)が取り上げられました。講演はそれぞれ50分間お願いをし,質疑応答にも20分間を当てていただきました。実質的な討議を重視させていただきましたが,長時間にかかわらず熱心な討論が最後まで続けられました。一般講演でも,1題あたり12分間と他学会より長めの設定にしましたが,白熱した論議に時間が足りなくなることもしばしばでした。
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