連載 REBORN聞き書きシリーズ—にっぽんの助産婦のしごと・1
—岩手県—及川サトミさん—92歳,日本の出産の目撃者
きくち さかえ
1
1REBORN
pp.526-531
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902669
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シリーズのねらい
助産という仕事が今また,母なる大地のように揺れている。
男性助産師の導入や,看護職の一本化など,こうした動きが浮かび上がってくるたびに,助産という仕事の本質が問われているように感じられる。かつて地域の中に深く根をおろして開業していた助産婦は,病院などの施設へと仕事場が変化していく中で,その仕事の内容は少しずつ変わってきた。出産は先端的なテクノロジーに支えられ,時代は男女共同参画という流れの中で,助産婦を囲む状況が変化してきていることは確かだ。伝統的な職業である助産婦のアイデンティティも,こうした時代の変遷の中では,常に考え直し,確かめていかなければならないのだろう。
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