特別記事
[座談会]産院情報誌を作った私たち
河合 蘭
1
,
西井 紀代子
2
,
井沢 彩野
3,4
,
山本 智美
5
1REBORN
2ママ・チョイス
3(株)ショパン
4ナチュラルバースクラブ
5丸山記念総合病院
pp.443-448
発行日 2001年5月25日
Published Date 2001/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902651
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自分が困ったから作りました
河合 本日は,産院情報の冊子を作っている方々にお集まりいただきました。日本では産院の医療内容にまで立ち入る情報は,かつては「タブー」でしたね。私は10年くらい前,アメリカで,地域の産院のケア内容が育児情報紙に詳しく掲載されていたのを見て,「日本では考えられない!」と思ったものです。それが最近は,日本でも「情報公開」が時代のキーワードとなり,医療の閉鎖性が問題視されて,情報を何とか出版することができるようになりました。ではまず,このような本を作り始めた動機から,皆さんにお伺いしたいと思います。
西井 私は1995年から神奈川県の産院情報をまとめた『わたしのお産』を作っています。きっかけは,私自身が妊娠中に困った,ということです。産院はたくさんありますし,雑誌もありますけれど,地域でどういうふうにお産しようかと思ったとき,役に立つ本がなかったのです。
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