特集 開業助産婦の新しい風
[座談会]片桐助産院で働く私たち—出産への視野が広がり深まった
永杉 さよ子
1
,
小松 由枝
1
,
及川 ひろみ
1
,
森 洋子
1
,
上野 藤美
1
,
浜口 孝子
1
1片桐助産院
pp.292-298
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900780
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もう管理出産はしたくない
永杉 私が片桐助産院に入った時はまだ助産院発足1年目で,それまでスタッフは片桐先生と看護婦さん,そして食事を作る方だけで,年間50件ぐらいのお産でした。少しお産の数が増えそうだから助産婦を増やしたいということで私が入ったんですが,その頃の分娩数は月に5,6件が平均で,わりにのんびりした感じでやっていました。3年目くらいから,口コミで伝わったせいだと思いますが,多いときで10件,少ないときは3,4件という感じでした。
3年目に助産婦がまた1人増えて,途中でもう1人増えて4人になりました。水中出産を始めた頃で,マスコミで取り上げられるようになったものですから,分娩数が急に増えたのが実情だったんです。当分はこの4人体制でいこうかという方向でいたんですが,5年目に入る昨年9月頃から外来と入院がとても混雑して,手伝ってくださる方がいらっしゃれば,ということでまた3人増えて,いま常勤は先生も含めて助産婦4人,パートでいらっしゃる方が3人です。
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