今月のニュース診断
生殖補助医療技術の議論から見えること—生殖機能の拡大を保障される人と,放棄を求められる人
斎藤 有紀子
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1北里大学医学部医学原論研究部門 法哲学・生命倫理
pp.286-287
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902619
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子宮がんと子宮摘出
タレントの向井亜紀さんが,子宮がんのため,子宮を摘出したことを,会見を通して明らかにした。待望の妊娠に伴うがん発見であり,妊娠継続を強く望んでいた向井ざんは,出産を断念しなければならなかったときの心情,生まれてこなかった子どもへの思い,夫の支え,婦人科検診を(はずかしさのために)受けてこなかったことへの悔い,今でも子どもをもつこと諦めていないこと,など,切実な気持ちを語り,女性たちに検診の大切さを訴えた。
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