特別記事
[座談会]「女性用コンドーム」と助産婦の役割—日本家族計画協会クリニック相談員(助産婦)による
清水 敬子
1
,
笛田 恵子
2
,
羽田 真里子
,
星 弘美
3
,
菅井 育美
1日本家族計画協会クリニック
2都立母子保健院
3板橋医師会病院
pp.259-264
発行日 2001年3月25日
Published Date 2001/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902611
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女性用コンドームの歴史と現況
Femidom(スイス,イギリス,オランダなど),Reality(米国),Femy(スペイン,アルゼンチン)と呼ばれる女性用コンドームは,1980年代中頃にデンマーク人の医師Lasse Hesselによって考案ざれた腟内に挿入する袋状の女性用避妊具および性感染症予防具である。1992年にスイスが世界で初めて導入して以来,今日まで既に65の国で発売されている。
女性用コンドームは医師による処方を必要とせず,男性用コンドームと同様薬局などで購入できる。鞘に使われているポリウレタンは厚さ0.05mmと薄い。水分がしみ込むことがないだけでなく熱伝導性が高い。またラテックスよりもゴムとしての強度があって破損や劣化しにくい。
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