特別寄稿
第4回国際ホームバース会議レポート—自宅出産の国オランダのアムステルダムにて
戸田 律子
1
1JACE日本出産教育協会
pp.622-627
発行日 2000年7月25日
Published Date 2000/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902449
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第4回国際ホームバース会議が,オランダで2000年3月16日から3日間にわたって開催された。ちょうど400年前の慶長5年(1600年)陰暦3月16日は,オランダ船の漂着により,日蘭交流が始まった日だといわれている。この国の3割を越える高い自宅出産率と,8.5%の低い帝王切開率を支える秘密はいったい何か。それを知るために,私はイギリス経由でアムステルダムのスキポール空港に降り立ち,「国際ホームバース会議」の会場へと向かった。
その日は,肌寒い曇り空の下,なるほどこれが風車を回すのか,と思うような風がアムステルダムにも吹き荒れていた。中心街から西に路面電車でおよそ20分。会場のミアヴァートには,続々と助産婦らが集まっている。日本人も,20名ほどの参加者が席を連ね,心強い限りだった。
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