連載 いのちの響き・17
母の掌
宮崎 雅子
pp.458
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902415
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小さく丸まった握りこぶしを母の手がそっと包みこむ。今はまだか細いその腕も,いつの日かたくましく,がっしりとした腕に変わるだろうか。
授乳に抱っこ。おむつを変え,お風呂に入れる。掃除をし,洗濯ものをたたんでは,御飯を作る。
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