特集 助産婦たちのグループ・プラクティス
BUMPS:英国の「出産改革」の取り組みから生まれたグループ助産方式
宮本 雅子
1
1大和高田市立病院産婦人科病棟
pp.51-55
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902329
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はじめに
わたしは助産婦が病院という組織で働く場合,ケアの継続や助産婦が主体的に助産に関わるにはどうしたらいいかと考え続けてきた。そして病院でも継続ケアができるように「受持ち制をどう充実させるか」とか,「他の国の助産ケアシステムはどうなっているのだろう」と思いをめぐらすことも多かった。そんな時,イギリスの助産婦ジーン・ウォーカーさんから,彼女たちがグループで実践している継続ケアの内容等が書かれた手紙をいただいた。
わたしとジーンさんが知り合ったのは,1993年にカナダのバンクーバーで開催されたICM大会でである。それ以来,ジーンさんとは手紙のやり取りが続いている。そのジーンさんからの手紙には,わたしの日頃の疑問についての答えがあるような気がした。また,アクティブバースをきちんと学びたいという気持ちもあったことから,ジーンさんたちのグループ実践を学んだり,アクティブバースをきわめる目的で,1997年11月1日から5週間に渡りイギリスに研修へ行った。
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