特集 周産期の「食」
現代女性の病理としての摂食障害
切池 信夫
1
1大阪市立大学医学部神経精神医学教室
pp.496-501
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902188
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はじめに
私たち人間は,ストレスや悩み事があったり,神経症やうつ病,その他の精神疾患を来たすと食欲が低下してしまうことは古くから知られている。このように心と食欲は,密接に関係している。
最近では,心の病が摂食行動にあらわれる神経性食思不振症(拒食症)や神経性過食症(過食症)などの摂食障害が,思春期から青年期の若い女性を中心に増加している。
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