特集 「ハイリスク」にも強くなる
助産婦がハイリスク妊産婦・児をケアするということ
松岡 恵
1
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
pp.1003-1007
発行日 1997年12月25日
Published Date 1997/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901833
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はじめに
日本では就労助産婦の約70%が病院に勤務している。その中には,ハイリスク妊産褥婦やハイリスク新生児のケアを主体とする病棟に勤務する助産婦も多い。
こうしたハイリスクケアを日常の中心業務としている助産婦の中には「今の仕事はやりがいがあり,非常に重要な仕事だとは思うが,助産婦の本来の仕事ではない」と考えている助産婦が少なくない。その背景には,助産婦の本来の業務は「正常経過の妊産褥婦のケア」であって,ハイリスクケアは助産婦の本来の業務ではないという認識があるように思われる。
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