特集 助産婦とパソコンネットワーキング
助産婦とマルチメディア
佐山 光子
1
,
湊 孝子
1
,
佐藤 悦
1
1新潟大学医療技術短期大学部専攻科
pp.373-378
発行日 1997年5月25日
Published Date 1997/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901701
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日本における情報化の進展
平成8年版の国民生活白書によると,3月末現在,家庭におけるパソコンなどの情報関連機器の普及状況は,パソコン17.3%,ワープロ40.9%,ファクシミリ12.9%,衛星放送受信装置30.1%である。どの機器も各年齢層で拡大してきている1)。また,公立中学校のコンピュータ設置率は90年58.9%から95年には99.4%となり,ほぼすべての学校に普及している2)。これからの人たちにとってパソコンやマルチメディアはかなり身近な存在である。
パソコンはここ数年で急速に価格が低下し,国内出荷台数は95年には大幅な伸びを示した(図1)。パソコンの個人需要は本格化してきており,今後の家庭における情報化はパソコン利用によるところが大きくなると予想されている3)。その背景には,音と文字,映像を取り込んだマルチメディア対応のパソコンが主流となり,これに加えてテレビパソコンの形で家電化が進みつつあるからである4)。今までパソコンのイメージは企業や研究所で複雑・高度な計算を扱うもの,研究・調査のための機器といったとっつきにくいものであった。しかしパソコンはマルチメディアの機能が加わることによって,そのイメージを大きく変えたのである。
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