特集 マイナートラブルをとらえ直す
セルフケア理論による妊産褥婦の援助
岩澤 和子
1
1国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
pp.720-726
発行日 1994年9月25日
Published Date 1994/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901094
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
われわれ助産婦の援助の対象である妊産褥婦は,人間の一生の健康に大きな影響を与える重要な時期にあり,その生活は,内分泌の特有な変化と新しい生命の成長・発達に伴って,身体的,心理的,社会的な変化の過程にある。したがって助産における援助は,このような変化に適応し,課題達成することが必要な妊娠・分娩・産褥育児期にある本人と胎児・乳児に関わる家族が,より健康的に,快適に過ごすことができるよう,それぞれのセルフケア能力に応じて提供されるべきものである。そこで本稿では,セルフケアを看護理論の中に導入,展開したオレムの看護理論を概括し,次にこれを適用した妊産褥婦の助産(看護)過程について述べる。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.