特集 HIV母子感染のケア
HIVキャリアから生まれた新生児の管理とケア
井村 総一
1
1東京都立大塚病院小児科
pp.469-475
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901036
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はじめに
わが国における1993年12月末現在のHIV感染者の累積報告数(凝固因子製剤による感染者は除く)は,感染者1410名(外国人756名),うちエイズ患者267名(外国人81名)で,母子感染による感染者は9名,うちエイズ患者5名となっている(母子感染は1990年に初めて報告された)。
1991年以降は異性間性的接触による感染および国内での感染例が急増している。また最近では最初から患者として報告される例が多くなっていることから,HIV感染者の潜在化が進んでいると推測され,厚生省はエイズ患者・感染者実数を報告数の8.7倍に達するものと推定している。
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