クローズ・アップ
20周年を迎えた相談事業のパイオニア,長池優生保護相談所の長池博子氏
pp.343
発行日 1994年5月25日
Published Date 1994/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901009
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今でこそ思春期相談や女性の心身面への相談システムは増えてはきたが,これまで戦後の混乱期は言うにおよばず,女性問題が関心をもたれるようになったつい最近まで,女性は自分の心身の悩みを正面から受け止めることのできない状況にあった。
長池博子氏が医師としてスタートを切ったのは戦争中の1944(昭和19)年。以来,女性産婦人科医として戦後の日本の女性の歴史を内側から見つめつづけてきたが,女性の心身にとっての根本的な問題は,女性が自分の意志で行動を決定できなかったことと指摘する。
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