特別寄稿
英国助産婦の卒後継続教育—ナショナルボードが綿密に形成した豊かな教育
松岡 恵
1
1東京医科歯科大学保健衛生学科
pp.69-74
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900950
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はじめに
日本では,基礎教育を終えた助産婦のための卒後教育にはどのようなものがあるだろうか。日本看護協会,日本助産婦会などが行なう短期の講習会や,厚生省看護研修研究センターの看護教員養成コース,国立公衆衛生院の卒後教育コースなどが全国的に知られているものだろう。最近は,民間の業者が行なう多種多様な講習会もある。また,施設に勤務する助産婦のために,それぞれの施設で独自の教育を行なっている場合もある。このように,同じ卒後教育といっても,その目的や内容は多様である。
英国では,卒業後の助産婦の能力を一定の基準以上に高めるために,ナショナルボード(前号参照)を中心に,さまざまな卒後教育を一括して管理している。前号に引き続き本稿では,英国助産婦の卒後教育について紹介する。
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