特別企画 助産診断試論II
[座談会]助産診断の開発にとりくんだ2年間
青木 康子
1
,
大河原 シゲ子
2
,
山崎 トヨ
3
,
土岐 初恵
4
,
水谷 喜代子
5
1東京都立医療技術短期大学専攻科
2東京女子医科大学看護短期大学専攻科
3日本赤十字社助産婦学校
4千葉県医療技術大学校助産学科
5東京大学医学部附属助産婦学校
pp.878-885
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900909
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青木(司会) 『助産婦雑誌』の先月号と今月号で,1991(平成3)年当時の「東京都内及び近県助産婦教育機関教務主任会」で行なってきた「助産診断」についての勉強会の成果を発表させていただきました。成果といっても,まだ十分納得できるものではありません。見直せば見直すほど,疑問や,こうしたほうがいいのではないかというようなことが出ると思います。しかし,ここまで発表できるようになるまでには真剣な議論を行ないました。形になったものを見ていただいただけではわからないところもあるかと存じますので,きょうは舞台裏の苦労話も含めて,今後の課題や残されている問題等を話し合ってみたいと思います。
今回,私たちが検討しましたのは「周産期の助産診断」だけで,母性各期,いわゆるライフサイクルに応じた助産診断については未検討になっています。で,周産期を妊娠期と分娩期と産褥期と新生児期という4つのパートに分け,メンバーも4つの作業班に分けて,まずたたき台をつくりました。そして勉強会のたびに成果を持ち寄ってみんなで一緒に検討するという経過をたどってきたわけです。
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